脳が変わる生き方2009/12/07 07:26

茂木健一郎さんの新刊本を読んでみました.

茂木健一郎(2009)脳が変わる生き方-人はどこまでも成長できる-.PHP研究所.207p.

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-77269-1

今回は,各地で行った講演の内容を元に本にまとめたもの.

人間の脳にはもともと,変わることを支える力がある.

偶有性.

取り扱い説明書もなしに,われわれは日々,自分の脳を使っている.いかに素晴らしい可能性に気づいていないで生きているか.

一人ひとりの脳が,たいへん大きな可能性を秘めているのに,そのごく一部だけしか使わないで生きて,死んでいってしまうのが実情.

知能指数が人間を測る上での,絶対唯一の指標だと思っていない.

今いる自分は,遺伝子で決まっているのではなく,これまでの人生の中で出会ったさまざまな人々,あるいは感動した映画や強い影響を受けた本,そういうものとの巡り会いの総体として,今ここにある.

人間が本当に変わるときは,一瞬,動きが止まって,ちょうど「サナギ」のような状態になる.

いろいろな人生の局面,いろいろな分野に,思い切って飛び込んでいくということが,やはり一番いい.「偶有性の海に飛び込め」.

脳はとてつもない可塑性があって,無限に変わっていくことができる.

飛び込まないことには,自分の脳の可能無限を引き出すことはできない.

サンフランシスコ2009/12/13 22:10

フィッシャーマンズワーフのBalclutha
今日から1週間,サンフランシスコに来ています.明日から開催されるAGU(アメリカ地球物理学会議)に出席するためです.少し時間があったので,フィッシャーマンズワーフにホテルから歩いて行ってきました.アメリカには97年〜98年に1年ほど滞在していたことがあり,その際に数回ほど来たことがあります.それ以来なので,実に10年以上前になります.

それでもよくいろんな所を覚えていて懐かしい限りでした.

写真は,フィッシャーマンズワーフに係留されている貿易船"Balclutha"です.この船は,英国籍の船で18年台後半から英国との間で石炭や穀物を運んでいたそうです.その後,1903年〜1930年にかけて,アラスカとサンフランシスコの間を往復して,鮭などを運搬していたそうです.後ろに少し見えているのがゴールデンゲートブリッジです.

フィッシャーマンズワーフからユニオンスクエアまでは,ケーブルカーにステップ乗車してみました.一区間5ドルでした.坂のてっぺんでは,ケーブルカー用のケーブルの切り替えのため,10名ぐらいの乗客(私も)は降りてケーブルカーを押して方向転換しました.なかなか楽しめました.

坂の上の雲2009/12/31 12:53

NHKの12月のドラマで有名になったので,司馬遼太郎の作品を読んでみました.

司馬遼太郎 坂の上の雲 文春文庫

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%AE%E9%9B%B2

他には,下記のような本も参考になります.

文藝春秋12月臨時増刊号 「坂の上の雲」と司馬遼太郎.246p.

NHKスペシャルドラマ歴史ハンドブック 坂の上の雲. NHK出版160p.

瀧澤 中(2009)秋山兄弟 好古と真之.朝日新書.255p.

明治という時代と人.なかなか面白く読んでいます.