San Francisco2010/01/01 21:54

今日から2010年.心機一転というところです.

今日は12月に国際会議(AGU)で行ったサンフランシスコの写真集を読んでみました.サンフランシスコはイタリアのアッシジの聖フランシスコにちなんで名付けられたのですね.

http://www.junkudo.co.jp/y_detail.jsp?ID=8155285356

アッシジは2007年のIUGGの会議で1週間泊まりました.

下記の本もお勧めです.

San Francisco -Then and Now-

http://www.junkudo.co.jp/y_detail.jsp?ID=8160710003

Journal@chive2010/01/01 23:58

各種の学会誌のPDFをダウンロードできるサイトがあります.

Journal@chive

http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/top_ja.php

JST(科学技術振興機構)が整備公開しているサイトで各種の学会誌をPDFでダウンロードできます.さすがに最新号は無理ですが,2年ぐらい前以前の雑誌はダウンロード可能になっています.J-Stageの論文は最新号から閲覧可能です.まだまだ閲覧できる雑誌が増えそうなので楽しみです.


私自身が今のところ興味のある雑誌は下記の通りです.

可視化情報学会誌
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=jvs1990

岩鉱
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=ganko1988

資源地質
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=shigenchishitsu1992

GIS-理論と応用
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=thagis1993

地盤工学会論文報告集
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=sandf1995

人文地理
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=jjhg1948

第四紀研究
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=jaqua1957

地學雜誌
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=jgeography1889

地理学評論
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=grj2002

哲学
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltoc_ja.php?cdjournal=philosophy1952&cdvol=2007&noissue=58

土木学会論文集
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jscej/_vols/-char/ja

地質学雑誌
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/geosoc/115/8/_contents/-char/ja/
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=geosoc1893

日本地熱学会誌
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=grsj1979

日本物理學會誌
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=butsuri1946

日本リモートセンシング学会誌
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=rssj1981

最近各種雑誌が大量に溜まってきて置き場所に困っていたので,これでかなり助かっています.

今の時代は,昔のように高い年会費を払って雑誌を購読しなくても各種雑誌を読めるようになったのはとてもありがたいことです.それだけ出版業界にとっては大変な時代になったとも言えますが..

皆さんもご活用ください.

脳に悪い7つの習慣2010/01/03 15:33

下記の脳に関する本を読んでみました.

林 成之(2009)脳に悪い7つの習慣.幻冬舎新書.182p.

http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?isbn_cd=9784344981447

脳は気持ちのもち方や行動次第で,その働きをよくも悪くもできる.

「A10神経群」は,危機感をつかさどる「扁桃核」,好き嫌いをつかさどる「側坐核」,言語や表情をつかさどる「尾状核」,意欲や自律神経をつかさどる「視床下部」などが集まった部分.ここで生まれるのが「感情」.
「A10神経群」は,情報に対して「この情報は好きだ」「この情報は嫌いだ」などと感情のレッテルをはる.

入ってきた情報に「嫌いだ」というマイナスのレッテルをはると,脳はその後に控える「理解」「思考」「記憶」という過程で,そのレッテルに引っ張られ,考えたり覚えたりする機能がしっかり働かなくなる.「自分のためにならない」と感じると思考力は発揮できなくなる.

一方,自分の好きなことや自分のためになると感じることに対しては,頭がよく働いて,いいパフォーマンスを上げられる.

脳神経細胞は,生まれながらにして,その一つ一つが本能を持っている.「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つ.

脳が求めるのは「世の中に貢献しながら,安定して生きる」こと.「貢献心」を磨くことは,脳の自己報酬神経群の機能と密接に関わっている.

「知りたい」という本能.「興味をもつこと」こそが,すべての始まり.脳の本能を磨くには,「興味がない」と考えたり,口にしたりしないこと.

「自己保存」と「統一性・一貫性」という2つのクセ.人は,自分と反対の意見を言う人を嫌いになるという反応を示す傾向がある.これは,「自己保存」の過剰反応.ときには,「自分を捨てる」「立場を捨てる」という覚悟が必要.

「頭がいい人とは,何に対しても興味をもち,積極的に取り組めるひとのこと」

理解力,思考力,記憶力,これらの脳の力は,どれも最初の「感情」によってパフォーマンスが左右される.

「こういう人は苦手,嫌い」といった先入観を取り払うよう,意識すること.まずは耳を傾け,いったん「なるほど」とその意見を受け止めてみる.「相手の立場に立ち,違いを認める力」が,脳を活かすか殺すかを左右する.

日常的に「疲れた」と言うのが口癖になっている人は要注意.「否定的な言葉をいっさい,使わない」,「明るく前向きでいること」,「チームの仲間の悪口を言ったり,いじわるをしないこと」.

素直に「すごいな」と感動することは非常に大切.まわりが無感動な人ばかりだと,脳の感動する力が弱まってしまう.

「出勤前に必ず,鏡の前で最高の笑顔をつくること」.笑顔で脳のパフォーマンスを上げる.

グチっぽい人の周りに人が集まらないのは,脳が疲れることを避けようとするため.

自己報酬神経群は,「主体性」が非常に重要なポイント.

目的や目標を成し遂げたり,人の役に立ったりすることが脳への報酬になる.

「あの人の喜ぶ顔が見たい」「この人のためにがんばりたい」と思える人のほうが,結果的にあらゆる面で力を発揮している.

「できた,終わった」と思った瞬間,脳がモチベーションを失う.物事をもう少しで達成できるというときにこそ,「ここからが本番だ」と考えることが大切.

物事を達成する人と達成しない人の脳をわけるのは,「まだできていない部分」「完成するまでに残された行程」にこだわるかどうか.「まだできていない部分を具体的に認識する必要がある」.達成まであと少しというときほど,「ここからが大切なのだ」という意識を強く持つことが大切.

「決断・実行を早くし,一気に駆け上がる」というスタンスは,仕事やスポーツなどで勝負をかけるシーンではとくに重要.集中してことを成し遂げるためには,「コツコツ」は間違い.

目標を高いところに設定しておくことも大切.人間のポテンシャルは最大で130%まで引き上げることができる.脳に対して明確に「目標」を決めてやることが大事.

脳に正しくがんばらせるには,「具体的に何をするか」,「いつまでにするか」,「今日は何をするか」などの目標を明確にする必要がある.

目標を簡単に変えるのは,実は脳にとっていいことではない.

先に決めた目標を一気にやり遂げるということが,自己報酬神経群の働きを高める.

目標が目的に対して適切であるかをしっかり見定めておくことも大切.

自己報酬神経群は,「自分からやる」という主体性をもって,考えたり行動しないと機能しない.「自分がやるからにはもっとよくしてやろう」と,「自分から」というスタンスをもつことが必要.

何か失敗すると,すぐ責任を周囲のせいにする習慣がある人も注意が必要.

「自分でやってやる」という意思をもたせ,自主性が歓迎される雰囲気をつくることが大切.やめるべきこととして真っ先にあげられるのが,マニュアルをつくって,それに従わせること.

「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」「主体的に,自分がやっているという意思をもって」「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」

「ダイナミック・センターコア」とは,「思考」を生む脳の機能の集まり.
ここでは,情報が「思考」に持ち込まれ,「考え」や「心」や「信念」といった形のないものが生み出されている.

人間の脳には「渦巻き」が2つある.A10神経群を巻き込んだ渦巻きが感情を伴う「心」を生み,記憶機能を巻き込んだ渦巻きは,過去の記憶と情報を照合することで「考えの正当性=信念」を生み出している.

「心」とは,感情と思考によって生まれるもの.よい心をつくるには,考えることやプラスの感情を高めることが必要.
「信念」は,思考の過程において脳が「統一・一貫性」を判断するしくみを使い,主に記憶との情報照合によって生まれる.

人間の思考とは,繰り返し考えることによって高まる.すばらしい考えー独創的なアイデアや新たな発見は,何度も何度も思考することによって生まれる.

適当に考えるのではなく,緻密に理論の隙間がないように詰めていく必要がある.隙間をみつけたら,そこを埋めるように吟味する.日頃から物事を正しくとらえる観察眼を磨き,問題について繰り返し深く考える習慣を身につけてこそ,ここぞというときに決断・実行を早くすることができるようになる.

くり返し考えること,あらゆることを考えたつもりでも「ひょっとしたら」と思ったら,手を抜かずに吟味すること.

効率だけを求めていては独創性は生まれない.「効率=善」「無駄=悪」という考え方は,単純すぎる.くり返し考えるときは,要所,要所で考えを整理することが大切.

脳にとって必要な目標を意識し,またそれを何度も見直すことで思考を深められる.日記をつける.

本は「いかにたくさん読むか」ではなく「いかにいい本をくり返し読むか」に重点をおくべき.「知らない人にも論理的に説明できる」状態になって,初めて本の内容が「身についた」といえる.読書は,量よりも質.

人間の脳がもつ「統一・一貫性」のクセは,非常に強固.それをはずすには,物事を考えるときに「自分を疑う」という視点を持ち込む必要がある.

くり返し考えるときに「4日ごとに間を置く」.「整理してから離れ,戻って考える」.「ダイナミック・センターコア」の思考の渦は,そこでくり返し考えることでのみ,新しい発想を生むことができる.新しい発想をきちんとまとめ,ときには自分を疑い,立場を捨てて人の意見を取り入れ,間を置いて考え直すことができて初めて独創的な思考が可能になる.

人間の記憶には,「作業記憶」,「体験記憶(エピソード記憶)」,「学習記憶」,「運動記憶」の4種類がある.体験記憶,学習記憶,運動記憶はすべて脳の「考えるしくみ」が働くことを必要としている.これらはすべて「イメージ記憶」である.いったん脳のなかでイメージをつくり,そのイメージを記憶する.

「悔しい」と感じることが,脳の力を引き出す強力なファクターとなる.

「自分にとってうれしい」と判断された情報は,思考に入る段階で,情報が強くインプットされる.「面白くない」「嫌いだ」「役に立たない」と思っていると記憶するのが難しくなる.自分から「覚えてやるぞ」と思うことが,学習記憶を機能させる.

興味をもち,好きになり,おもしろいと思って取り組んでいるか?
人の話を感動して聞いているか?
勉強する際に環境にこだわることは大切.

重ねる情報が多ければ多いほど,記憶はより強く正確なものになる.
声に出して読んでみる.
「だいたいでいいや」と言うスタンスは,自己報酬神経群の働きを阻害する.

「完璧に覚えたかどうか」を確認するためには,「覚えたことを人にきちんと説明できるか」,「3日経っても覚えたことを言えるか」を判断基準にする.

「成功体験に縛られていないか」,「失敗の経験によって,チャレンジする勇気を損なっていないか」の2点をチェックする.

「空間認知能」.空間のなかで位置や形などを認識する知能.

「姿勢がいいから超一流になれた」.まずは「いつでも真上に飛び上がれる状態」を意識すること.

左右の肩甲骨を結んだ線が地面に対して平行になるように意識する.歩くときにも,肩甲骨の真ん中あたりを意識して体を運ぶようにする.体の支点となる腰を平行移動させるようにし,足ではなく,腰から先に前に出すイメージをもつ.

空間認知能を鍛えるのに効果的なのが,スポーツをすることと絵を描くこと.

文字はしっかり丁寧に書く.

「テンポよくリズミカルに」ということを心がけるのが大切.

「よくしゃべること」

人間の脳には,150億もの細胞群がある.ビー玉一つ分の大きさに対して,アメリカの人口に匹敵する数の細胞が存在している.

スモール・ワールドの考え方(コーネル大の心理学者の説).

「同時発火の連鎖」.面白いなどと興味をもったり,あるいは感動するというような前向きの感情をもつほど強い同時発火を起こす.

脳は相手の「同時発火のループ」とほぼ同じループをつくる力をもっている.

意思疎通を図ろうとする人たちの間で,「脳にとってのごほうび=脳がうれしいと感じること」が一致していなければならない.自己報酬神経群が同期発火する.感情を込めて話さなければ,相手のA10神経群を発火させることはできない.内容のおもしろさ,興味深さを感じ取った上で,説明するときに面白そうに話しをすべき.相手のリズムに合わせて話すこと.

「相手の立場に立とうとすること」は,そのまま「相手と積極的に同時発火しようとすること」である.

「好きなこと,興味があること」と,それを「自分で達成できるだろう,という脳にとってのごほうび」が一致することが条件.「ごほうび」とは「脳が望んでいることがかなうことと,達成できること,自分にとってうれしいこと」

「何を目指しているのか,目的をきちんと言葉にして相手に伝えること」「何のためにそれをやるのか」

コミュニケーション力をアップするには「うれしそうに人をほめること」が有効.ほめるときは必ず相手の方をみて,「自分もうれしい」という気持ちを込めて伝えることが大切.

相手のことをきちんと見て,ほめるべき部分をしっかり把握すること.

「同時発火する脳」をつくるには「人間性を磨くこと」.感情豊かに,ときには自分の立場を捨てて,言葉を尽くして人と相対する.

人に興味をもち,好きになり,心を伝え合い,支え合って生きていく.「違いを認めて,共に生きる」ことこそ,脳が望んでいる.


一気に読み終えることができました.これまでずいぶん脳に悪いこともしていたような気がします.これからは,個々に書かれてあるポイントを踏まえて,前向きに生きていきたいと思いました.