一日一生 ― 2009/06/06 18:38
天台宗大阿闍梨であり,1980年と87年に2度,7年かけて約4万キロを歩く荒行「千日回峰行」を成し遂げた酒井雄哉(ゆうさい)氏による本を読んでみました.
酒井雄哉(2008)一日一生.朝日新書.187p.
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9816
一日が一生と思って生きる.
新しく蘇って出て行く.今日の自分は今日でおしまい.明日はまた新しい自分が生まれてくる.今日失敗したからって,へなへなすることない,落ち込むこともない,明日はまた新しい人生が生まれてくる.
今が一番大切.今自分がやっていることを一生懸命,忠実にやることが一番いい.
身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す.
仏さんは,人生を見通している.
ありのままの自分としっかと向き合い続ける.
今の自分の姿を自然にありのままにとらえて,命の続く限り,本当の自分の人生を生きる.
人からすごいと思われなくていいんだよ.
「一日」を中心に生きる.
「これだ」と自分で思ったことを繰り返しやっているのがいい.
何も変わらないようにみえても,自分自身はいつもいつも新しくなっている.毎日毎日生まれ変わっている.今日の自分はもう今日でおしまい.明日はまた再生される.「一日」を中心にやっていくと,今日一日全力を尽くして明日を迎えようと思える.
「一日が一生」
「今日のできごとは今日でおしまい」 しこりを残さない.一日一生と思っていればまた新しい関係が生まれてくる.
うまい話には必ず必ずかげがある.
どんなにひどい目にあっても,時間がたてば必ず,いろいろなことがあったな,と思えるときが来る.後になってから意味が分かることもある.あせることも,自分はだめだと思うこともない.目の前のことをただ,一生懸命やるだけ.人生はその時だけじゃない.
人間には残酷だったり,ずるをしようとしたりする部分がある.仏さんにはみーんなお見通しなんだよ.だから,たえず一生懸命,ざんげして,自分を律していかないといけない.
自分の生き方は間違っていたかもしれないという疑問が生まれた.
人生の出会いはある日突然やってくる.
自分は何のために生まれてきたのか,なにするべきか問い続ける.
人はだれもが,どこにいても何をするにしても,「何のためにきた」「なにするべきか」っていう宿題を仏様から授かって生きている.
その答えを,一生考え続けなさい.
肝心なのは答えを得ることじゃなく,考え続けること.
毎日歩いているから歩ける.
人は自分の歩き方でしか歩けない.
本当は人間の心の世界というものはそんなスピードについていけない.心がおっつかないから迷ったり,生きるのがしんどくなる.
歩くことは人間を振り出しに戻してくれる.何かを置き忘れているような気がしたら,少しずつでいいから,歩いてみるといい.歩くことがきっと何かを教えてくれる.
歩く中で何かを思いついたり,智慧が生まれたりする.ある程度学んだところで実際に動くことで,智慧が生まれてくる.学ぶのと智慧を出すのを,繰り返し繰り返し,だんだんだんだんと,重ねていく.
知っていることを生かすことができないってことは,結局,生かすところまで学んでなかったってこと.
日々の行いの中から人の心に素晴らしいものが生まれてくる.
呼吸の大きな力.
仏さんはいつも心の中にいる.
気がつかないところに,いろんな教材がある.
学んで難しいことが理解できても,実践しなかったら意味がない.
ともかく実践すること.
人は自然の中で生き,生かされている.
たった一人で生きている人間なんてだれもいない.だれもが,いろいろな命の中でいかされている.
自分の人生はこうやっていくんだというのをみつけてほしい.
自分から見て,どんなに正しいと思えることでも,もしかしたらいろいろなことにとらわれてそう見えているのかもしれない.
本当は同じものを見ている.見方が違うだけ.ものごとを一つだけ見て,パパパパッと見てやってちゃいけない.ゆっくり構えて.
命とともに行いも繋がっている.目の前の状況は,自分のしたことの結果が巡り巡ってきたもの.いま良いことをしていけば,未来は変わっていくかもしれない.
生きとし生けるものの命はみな繋がっている.
80年だっていったって,たったの3万日っきゃ生きていない.
大事なのは「いま」.そして「これから」.
人生はほんのわずかな時間.一生懸命,今を大切にして,今をがんばんなかったらいけない.
とても味わい深い本でした.一日一生.肝に銘じたいと思います.
酒井雄哉(2008)一日一生.朝日新書.187p.
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9816
一日が一生と思って生きる.
新しく蘇って出て行く.今日の自分は今日でおしまい.明日はまた新しい自分が生まれてくる.今日失敗したからって,へなへなすることない,落ち込むこともない,明日はまた新しい人生が生まれてくる.
今が一番大切.今自分がやっていることを一生懸命,忠実にやることが一番いい.
身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す.
仏さんは,人生を見通している.
ありのままの自分としっかと向き合い続ける.
今の自分の姿を自然にありのままにとらえて,命の続く限り,本当の自分の人生を生きる.
人からすごいと思われなくていいんだよ.
「一日」を中心に生きる.
「これだ」と自分で思ったことを繰り返しやっているのがいい.
何も変わらないようにみえても,自分自身はいつもいつも新しくなっている.毎日毎日生まれ変わっている.今日の自分はもう今日でおしまい.明日はまた再生される.「一日」を中心にやっていくと,今日一日全力を尽くして明日を迎えようと思える.
「一日が一生」
「今日のできごとは今日でおしまい」 しこりを残さない.一日一生と思っていればまた新しい関係が生まれてくる.
うまい話には必ず必ずかげがある.
どんなにひどい目にあっても,時間がたてば必ず,いろいろなことがあったな,と思えるときが来る.後になってから意味が分かることもある.あせることも,自分はだめだと思うこともない.目の前のことをただ,一生懸命やるだけ.人生はその時だけじゃない.
人間には残酷だったり,ずるをしようとしたりする部分がある.仏さんにはみーんなお見通しなんだよ.だから,たえず一生懸命,ざんげして,自分を律していかないといけない.
自分の生き方は間違っていたかもしれないという疑問が生まれた.
人生の出会いはある日突然やってくる.
自分は何のために生まれてきたのか,なにするべきか問い続ける.
人はだれもが,どこにいても何をするにしても,「何のためにきた」「なにするべきか」っていう宿題を仏様から授かって生きている.
その答えを,一生考え続けなさい.
肝心なのは答えを得ることじゃなく,考え続けること.
毎日歩いているから歩ける.
人は自分の歩き方でしか歩けない.
本当は人間の心の世界というものはそんなスピードについていけない.心がおっつかないから迷ったり,生きるのがしんどくなる.
歩くことは人間を振り出しに戻してくれる.何かを置き忘れているような気がしたら,少しずつでいいから,歩いてみるといい.歩くことがきっと何かを教えてくれる.
歩く中で何かを思いついたり,智慧が生まれたりする.ある程度学んだところで実際に動くことで,智慧が生まれてくる.学ぶのと智慧を出すのを,繰り返し繰り返し,だんだんだんだんと,重ねていく.
知っていることを生かすことができないってことは,結局,生かすところまで学んでなかったってこと.
日々の行いの中から人の心に素晴らしいものが生まれてくる.
呼吸の大きな力.
仏さんはいつも心の中にいる.
気がつかないところに,いろんな教材がある.
学んで難しいことが理解できても,実践しなかったら意味がない.
ともかく実践すること.
人は自然の中で生き,生かされている.
たった一人で生きている人間なんてだれもいない.だれもが,いろいろな命の中でいかされている.
自分の人生はこうやっていくんだというのをみつけてほしい.
自分から見て,どんなに正しいと思えることでも,もしかしたらいろいろなことにとらわれてそう見えているのかもしれない.
本当は同じものを見ている.見方が違うだけ.ものごとを一つだけ見て,パパパパッと見てやってちゃいけない.ゆっくり構えて.
命とともに行いも繋がっている.目の前の状況は,自分のしたことの結果が巡り巡ってきたもの.いま良いことをしていけば,未来は変わっていくかもしれない.
生きとし生けるものの命はみな繋がっている.
80年だっていったって,たったの3万日っきゃ生きていない.
大事なのは「いま」.そして「これから」.
人生はほんのわずかな時間.一生懸命,今を大切にして,今をがんばんなかったらいけない.
とても味わい深い本でした.一日一生.肝に銘じたいと思います.